2023年は、私たちにとっても生徒さんにとっても、ドローンの「マニュアル操縦」の重要性を再確認する年になりました。実際、2023年中だけでも、ほんの一部ですがクライアントの許可が下りたいくつかの現場に、生徒さんは参加してもらったり、映像などで見てもらったかと思います。例えば、1月に行った世界の『TAJIMA』ツールさんの商品PR動画撮影3月に早稲田大学と共同で行った「ドローン物資輸送」7月に静岡県賀茂郡南伊豆町と共同で行った「ドローン水難救助」。12月に行った過酷な状況での「ドローン測量」(2024年1月の「UAVオンラインセミナー」で映像公開予定)。その他、県の天然記念物の空撮などなど。こういう現場では、決められたルートしか飛行できない自動航行ではこなせません。

ドローンの「マニュアル操縦」は、まだまだ希少なスキルです。これまで私は何百人のパイロットを見てきましたが、私が納得できるレベルでの「マニュアル操縦」ができる人は、数えるほどしかいません。個人はもとより、とくに大企業は、意識が自動航行の方向に行ってしまっています。その結果、全国ニュースなどでどんどん報道されているように、相変わらずドローンの事故や墜落は増える一方です。そんな状況なので、「マニュアル操縦」さえマスターできれば、今なら余裕で日本のトップパイロットとして高額報酬が得られたり、恥ずかしくない仕事ができます。事実、私がお任せしたいと思っている仕事は山ほどあります。生徒さんを焦らせるわけではありませんが、早くこの世界まで来てほしいです。

そういうこともあり、2023年は本当の意味で「マニュアル操縦」を習得するために「南伊豆校」を開校しました。「南伊豆校」は、実際の現場さながらの屋内外の環境でドローンの操縦訓練ができます。結局、屋外でマニュアル操縦で、機体を手足のように操れなければ、「安全・正確」に仕事はこなせません。「安全・正確」な仕事ができる、それを目標にするならば、南伊豆校は圧倒的な近道になります。極端な例ですが、初級を出てからすぐ伊豆校に来た生徒さんは、他の生徒さんより成長具合がまったく違いました。なぜかというと、ゴールから逆算して、「今必要な練習のポイント」が感覚的に理解できるからです。成長が加速する。

それが南伊豆校です。南伊豆校で訓練すると、秩父校での練習の仕方も変わり、より早く上達します。なぜなら、「南伊豆校で課題が見つかり、その課題を克服するための練習を秩父校でする」という意識に変わるからです。そういう意識がなければ、いくら秩父校で練習しても、どこかでスランプに陥ります。スランプ気味の生徒さんは、目標が漠然としているため、ただ指を動かし、機体を動かしているだけになります。しかし、一度でも南伊豆校で訓練すると、目標が具体的になり、「なぜ今この練習を秩父校でするのか」が嫌でも分かります。嘘だと思いましたら、秩父校の休憩中にでも、南伊豆校で訓練を受けた生徒さんに話を聞いてみてください。

2024年からは、いよいよ「南伊豆校」が本格稼働し、ドローンプロパイロットの輩出が加速します。通常の専門コースの他に、以下のような特別な講習やイベントなども企画しています。
・大型機の講習
・2オペレーションによるドローン物資輸送の講習
・点検や測量のより充実した講習
・ドローンを使ったスポーツ、ゲーム(世界初の内容)
などなど。
また、引き続き空撮などの仕事依頼(パイロットや補助者の募集)もあります。静岡県の川勝知事にも頼まれた「防災で活躍できるドローンパイロットの資格」づくりも進めていく計画です。あとは、現在、仕事としてはUUVやUGVをやっていますが、それらの操縦士の育成も始めていければなと考えています。ゲラゲラ笑いながら楽しみながら取り組めて、実務に役立つ。そんな仕事に直結したカリキュラムがますます充実します。

来年も、フリークスガレージをよろしくお願いします。

年末年始の休業期間
2023年12月27日(水)~2024年1月5日(金)
※2024年1月6日(土)から、通常営業となります。

休業期間中に停止する業務
・お問い合わせの電話・メール等のご対応
・すべての講習、相談業務
※お問い合わせのメール等は、休業日明けから順次、ご対応致します。