【会員サイト更新】ドローンのイベント空撮のコツはゆっくり飛行させること

ドローンの仕事でイベント空撮をするなら、常に撮影の流れや構図を何パターンも考えながら、ゆっくり飛行させるといいです。

ドローンのイベント空撮で重要なことは、常に次のシーンや構図を考えながら操縦することです。例えば、このトレイルランの撮影では、まず選手を正面から捉えています。このとき、機体を空中でホバリングさせ、選手全員が入るようにしています。次に、選手を後ろから追いかけています。このとき、機体を並走させながら、高度を上げていきます。そして、進行方向にカメラをパン(カメラの水平移動)させ、最後にティルト(カメラの垂直移動)しています。これらの撮影の流れや構図は、そのときどきで何パターンも考えながらやっています。

ドローンのイベント空撮のコツは、機体をゆっくりと動かすことです。ゆっくり動かすことで、安定した画が撮れます。スピードを上げすぎてしまうと、その映像は、後から見られたものじゃなくなります。ただ、機体の高度が高いのにゆっくり操縦すると、逆にゆっくりしすぎてしまいます。その場合は、徐々に速度を上げます。つまり、撮影対象物に近い場合は速度を落とし、遠い場合は速度を上げるといいです。ちなみに、パンやティルトもゆっくりが鉄則です。さもないと、映像に違和感が出てしまいます。

また、イベント空撮では、太陽の位置も考えて機体を飛ばします。この日は早朝だったので、太陽は東にありました。そのため、東に背を向けて機体を飛ばしています。太陽の位置によってルートを考えます。

ドローンのイベントの空撮の注意点は、「人の上を飛ばさない」ということです。映像を見てください。常に機体は、人の流れの横で飛ばしています。もし墜落させてしまった場合でも、人に当たらないようにするためです。

この日の機体は、DJIの「Mavic Air 2」です。この機体は非常にコンパクトで性能がいいです。空中でピタッと停止するので、まるで定点カメラのように撮影可能。飛行時間は31分で申し分ありません。

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