大型ドローンの荷物運搬前の動作チェック
今やっているのは、機体にその場のさまざまな状況を覚え込ませるための動作です。それをキャリブレーションといいます。キャリブレーションは、大型機になると、なかなか一人ではできません。一人が送信機を持ち、もう一人がキャリブレーションをします。
この機体は、提携先の測量会社の責任者さんと私とで開発しているものです。最初は、私がすべての機能をチェックする意味で飛ばします。各機能をチェックして安全を確認します。
前回もこの機体で実験をしました。前回は機体が軽すぎて、回転数が上がらず動作が不安定でした。そこで今回、重たいバッテリーを前の2倍ほど積みました。
今、安全が確認できましたので、パートナーに操縦を変わっていただき、フィーリングを確かめてもらっています。
前回よりも、動作が安定しました。バッテリーを重くすることで、より安定感が増しました。たぶん20分以上飛ぶはずです。もしかすると30分近く飛ぶかもしれません。それくらい強力なバッテリーを積んでいます。非常に性能や機能が上がりました。バッテリーを余計に積むことで、より長時間飛べるようになりました。
大型ドローンの荷物運搬チェック
今度は、性能テストを行っていきます。実際に今、荷物に見立てて5kgの重りを持ち上げます。
5kgの重りでも、難なく上昇しました。回転が上がっているのが分かると思います。回転が上がるということは、より機体が安定しているということです。余裕で5kgを持ち上げています。
この機体は、測量機器を積むために開発してきました。例えばレーザースキャナーなどです。レーザースキャナーは5kg前後です。性能的には、15kgは積めるはずです。今後も、何kgまで積めるかテストを重ねていきます。
今回は、5kgを積んで飛ぶことが確認できました。回転数も、オーバーワークしていません。
この日、ものすごい強風の日でした。後ろの景色にある工場の煙突を見てもらうとわかります。ほとんど真横に煙が出ています。それでもうまくいきました。次回は、5kgで何分飛ぶかの実験をやります。今日の段階では成功でした。実験が終わったら風がなくなりました(笑)。